お守り 〜魔除けのマスコット〜 紅珊瑚

紅珊瑚

紅珊瑚のしばしば大洋の生命の樹とよばれ、遠い昔からお守りが作られてきた。時には自然のままの姿で、守護の力が最も効果的になるという、またときにはビーズ、ペンダント、ブローチやネックレスなどに作り替えられて。

 

 

古代ギリシャの伝説によると、英雄ペルセウスが、見つめられたものはすべて石と化してしまう怪物メデューサーの首を切りおとしたとき、怪物の血がほとばしり海に落ち、美しい紅サンゴに成長したという。この理由から、特に船乗りや漁師たちは、海の危険から守ってもらうために紅珊瑚の小さなかけらを持ち歩いていた。今日でもイタリアの漁師たちの多くは、自分独自のボディーガードなしには決して海へ出ようとはしない。

 

紅珊瑚にあると考えられた力は、邪眼、悪魔、魔女の呪文、狂気やすべての病気から守ってくれる。紅珊瑚は不妊に対するとても強力なお守りとしても考えられていた。なぜなら水の恵みのシンボルであったからで、水は、殺された怪物の力美しい破壊宝石を育てることができたからであった。
女たちは紅サンゴのお守りを、ホルモンの乱れを防ぐために身につけた。そして妊娠中は、生殖器のそばに置いておくようにすすめられていた。安産につながると考えられていたのである。

 

紅珊瑚は、特に赤ちゃんのお守りとしても人気があった。かつて、赤ちゃん外に連れ出す前に珊瑚のお守りを首のまわりに結び付けるということは、乳歯が生えるときにもとても効果があると考えられていた。紅珊瑚の力への信仰は、紅珊瑚を、何でもかなえてくれる防護としていった。持ち運べるお守りとして使われる以外にも、いろいろな使われ方があった。

 

  • 悪魔の力から守ってもらうために、家にかけておく。
  • 夜の恐怖から守ってもらうために、ベッドの柱にかけておく。
  • 稲妻から守ってもらうために、屋根の垂木の間に置く。
  • 船のマストに取り付ければ、難破や嵐から守ってくれる。
  • 果物の木に絞っておけば、豊作になる。
  • 穀物の間に置いておけば、イナゴの大発生から守ってくれる。
  • 犬の首輪に縫い付けておけば、狂犬病から守ってくれる。